なにが違う?インテリアとあわせて知りたい壁紙と輸入壁紙のこと。
インテリアが素敵だと感じるお家の共通点。
様々なご自宅や、インテリア雑誌、映画やドラマ、いろいろな空間を見たとき、それぞれに共通することは『壁』のデコレーション。
今回はその中でも一番お部屋の雰囲気がおしゃれに変わる『壁紙』の特徴とコーディネートについてご紹介♪
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壁紙の種類と特徴
ビニルクロスと輸入壁紙。それぞれのメリットデメリット。
①ビニルクロス
ご自宅での壁を考えた時、一番日本で普及しているもの。一般的に『壁紙』と言われものは『ビニルクロス』と言われる樹脂からできている壁紙となります。壁紙といわれますが、実際にはビニールを使用したこの『ビニルクロス』がなんと、日本の住宅の9割を超えると言われています。
ビニルクロスのメリットは、なんといっても安価であること。
またデザインが豊富であり、様々な機能付きの壁紙も多くお手入れもラク。機能付きの中には、防汚、防水、消臭、防湿、中にはマイナスイオン、蓄光といった目的に合わせたクロスを選ぶことができます。このように壁紙に機能性を持たせる国は他国と比較しても珍しく、日本独特の文化といえるでしょう。
デメリットは、化学物質なので独特の匂いがあること。アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。また合成樹脂からできているため、素材の風合いを再現するのが難しい。色合いや凹凸がいい意味でも悪い意味でも均一なので、使い方によっては安っぽい印象になってしまうこともあります。
一方で、輸入壁紙といわれるものがあります。
②輸入壁紙
https://www.manas.co.jp/harlequin/amazilia/
名前の通り海外から輸入している壁紙です。今ではDIYやおしゃれなカフェやレストラン、ホテルでもかなり普及してきており、馴染みも深くなってきたかと思います。
しかし驚きなのが日本国内の輸入壁紙の普及率は、なんとわずか壁紙全体の2〜3%。もし今ご自宅で輸入壁紙を採用されている方がいらしゃったら、希少価値の高さを友人に自慢したくなってしまうような数値です。
輸入壁紙でも種類は実はビニルクロスもありますが、フリース(不織布)素材、紙素材などが一般的には注目されることが多いかもしれません。今回はその2種類にフォーカス致します。
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輸入壁紙の最大のメリットは、はやり高いデザイン性。
素材感や色合いが非常に美しく、個性的な色合いやデザインが豊富。とにかくおしゃれです。光沢があるものや、絶妙なニュアンスカラー、グラデーション、種類の豊富さに圧倒されることでしょう。たくさんの国のたくさんのメーカーのデザインがあり、お好みのイメージから探すのはもちろんですが、各メーカーやデザイナーのデザインへの思い、そのデザインでのインスピレーションを受けた背景なども非常に面白く、好きなメーカーを見つけるのも選び出す楽しさがあります。
また繊維や紙が主な材料となっているので、アレルギーを持つ方でも採用しやすいです。(※正確には建築基準法で定めれれた性能区分をご確認ください。輸入壁紙の中には性能区分(F⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)の評価が出ていなものもあります。)
輸入壁紙のデメリットと考えられるのは、一般的に価格が高いこと。クロス代もそうですが、施工時の下地処理もビニルクロスよりきちんと処理が必要なので施工費も高め。また高層マンションやホテルや民泊などで使う際は防炎加工が必須ですが防火認定が取れているアイテムが少ないこと。そして使い勝手としては、汚れも落としにくい。また施工職人により仕上がりに差が出やすいことも。輸入壁紙の施工に慣れている施工会社や職人さんを探して依頼することもポイントと言えます。
壁紙のサイズ
ビニルクロスと輸入壁紙 根本的になにが違う?
①ビニルクロス
ビニルクロスは日本の建築寸法に合わせ92㎝の横幅で作られており、1m単位での購入が可能。
基本的には、新築、リフォーム、リノベーションなどといった内装工事に入るタイミングで施工することがほとんどなので建築資材として考えられています。職人さんが手間なく施工が簡単にできるような仕様やサイズになっているのです。
②輸入壁紙
基本的に10mほどの1ロールでの販売。横幅は53㎝もしくは68.5㎝のどちらかが多いです。
このお写真でもわかるように、両手を広げた時に収まる範囲内でに横幅です。これがビニルクロスとの大きな違い。つまりDIYがしやすいようなサイズで作られています。
アメリカやヨーロッパでは壁紙はインテリアの一部として捉えられているので、職人さんに頼らずともDIYで壁紙を変え、インテリアをおしゃれして楽しんでいるようです。若干の仕上がりの粗さもきっとご愛嬌。海外のホテルなど泊まると”壁紙の横並びの高さがあっていない”なんてこともわりとよくあるお話。
ただ日本ではそれはなかなか受け入れられにくい場合が多いのかもしれません。
なので施工はDIYでもできるけれども、職人さんにお願いする時は慣れているところを選んだ方がいいでしょう。輸入壁紙に慣れていないと、柄合わせができていなかったり、柄の向きが異なって貼られてしまったなんてお話も聞いたりします。
もしDIYに興味がある!やってみたい!という方は、いまはDIYしやすいシールや糊付き壁紙、施工のやり方もわかりやすく説明してくれてある動画もあります。ワルパさんや壁紙屋本舗さんなど代表的ですよね。壁紙のDIYが楽しめるようになったら、インテリア人生が変わる素晴らしい技術を手に入れたといっても過言ではないと思います。それだけ壁が持つチカラはとても大きい。
そしてもし自宅でのインテリアとの相性や、コーディネートが気になる方、DIYの手間を省きたい方はアシュレイのリノベーションサービスもぜひご利用下さいね。アシュレイの家具やお手持ちの家具と合わせた時のイメージや全体的なバランスをみて、インテリアをトータルコーディネートできます。
まとめ
どう使うのがいい?
ではここでビニルクロスと輸入壁紙の特徴をそれぞれまとめてみましょう。
①ビニルクロス
メリット
•安い
•デザインや機能性が豊富
•お手入れがラク
•施工が容易
デメリット
•化学物質が含まれる(アレルギーや匂い)
•素材感がどれも人工的に均一
こんな時におすすめ
•費用(クロス代、施工費)をできるだけ安く抑えたい。
•掃除がしやすいものがいい。
•消臭、防湿など機能性が欲しい。
②輸入壁紙
メリット
•高いデザイン性
•上質で個性的な雰囲気になる
•化学物質が不安という方には、自然素材のものが選べる
•DIYが可能
デメリット
•費用が高い(クロス代、施工費)
•汚れが落としにくい
•依頼できる施工業者を選ぶ必要がある
•高層マンションや宿泊施設は使用できるアイテムに限りがある(防炎加工の確認)
こんな時におすすめ
•とにかくおしゃれな素敵な部屋で暮らしたい
•DIYにチャレンジしてみたい
•オリジナリティのある想像性に溢れた空間にしたい
それぞれの良さや特徴がありますからメリットデメリットを考え、どんな空間で暮らしたいのかというライフスタイルを実現できる壁紙選びを楽しみたいですね。
オススメの壁紙
使いやすい輸入壁紙
オススメの壁紙をいくつかご紹介♪
せっかくなので海外からの輸入壁紙を。お好きなスペースにお好みのデザイン探してみませんか?
PLAIN プレーン
無地
無地に絶妙な濃淡のある壁紙。下のグレーの壁紙は光沢も感じられ、濃い目の色でも華やかさを感じられます。
BOTANICAL ボタニカル
植物
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重なり合うような大きな葉の模様が美しいホワイト系のボタニカル柄。輸入壁紙ならではのエンボスがかかった凹凸のあるテクスチャー使い。立体的でとてもきれいです。
フランスのメーカー“CASADECO”(カサデコ)の壁紙。活力に溢れ洗練された空間を演出してくれます。
モダン、コンテンポラリー、ヴィンテージと言ったスタイルと相性抜群。
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大胆な色使い。どこか懐かしいデザインなのに新鮮な印象なのは、コンテンポラリーな家具を合わせているから。ピンクの壁紙とのコントラストも印象に残りますね。
この南国をイメージさせるボタニカル模様の壁紙は、オランダのメーカー “Eijffinger”(アイフィンガー)。1875年にオランダで創業し、長い歴史のある、壁紙とファブリックのブランドです。
画像のようなコンテンポラリーな家具もおしゃれですが、アウトドアをイメージさせるガーデンファニチャーなどをミックスし南国リゾートのようなコーディネートも明るくハッピーな印象に。
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ホワイトに光沢があるゴールドのリーフ柄が、落ち着いた色使いの中に豊かな表情を演出してくれるボタニカルテイスト。
イギリスのメーカー”Art House”(アートハウス)の壁紙。イギリスの長いインテリアの歴史を感じインテリアに色とりどりのシーンを与えてくれるスピリットをもつメーカーです。
モダン、コンテンポラリースタイルはもちろん、グラムスタイルやクラシックなテイストの家具と合わせて独自の世界観を演出するのも上質な空間コーディネート。
ELEGANT エレガント
上品 優雅
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クラシックな壁紙に、こういった木材を生かした家具をコーディネートするのも素敵ですよね。ちょっと意外性のあるものを組み合わせたり足したりすると、洗練された空間になります。
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フランスのメーカーでクラシックながらトレンド感もあるこのデザイン。とても上品でエレガントな印象です。
またこのように同じ模様が反復されたデザインは、空間に広がりを持たせてくれる効果も。
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※上下は色違い
この壁紙も近くで見るとキュートな感じですが、実際貼ったイメージは上品でエレガント。
アメリカの”YORK“(ヨーク) の壁紙です。アメリカの高度成長期1895年からペンシルバニアの工場で壁紙を作り続けています。沢山の技術が発達していく中で、伝統的で歴史の長い印刷機を持ち続け独特の風合いがあります。
WOOD ウッド
木目調
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木目調の壁紙は国内でも沢山ありますが、輸入壁紙、はやり綺麗です。
ジオメトリック柄のホワイトの木目は、北欧テイストにも西海岸テイストにもあわせやすく、壁紙にもランダムな凹凸があるので安っぽい印象にはなりません。
自然のイメージを壁紙にすることで、家の中に自然を取り込れやすく、開放的でおしゃれな雰囲気が作れますね。
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こちらはダーク色の木目調壁紙。アメリカンでメンズライクなテイストに似合います。
施工例↓
STRIPE ストライプ
縦縞
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こちらもメンズライクなストライプ柄。シックで大人の空間。
ストライプは、天井を高く見せてくれる効果があります。組み合わせも他の壁紙と合わせた時、無地だけではなく、柄のあるものと組み合わせやすいです。
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ありそうでなかなかない線の太さが異なるこのストライプ。おしゃれで上質なトラッドスタイルにぴったり。
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ホワイトとゴールドの上品なストライプ。ゴールドの部分に光沢があり輸入壁紙ならではの奥行きが感じられます。
施工例↓
GEOMETRIC ジオメトリック
幾何学模様
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定番の幾何学模様(ジオメトリック柄)。
イタリアの”SIRPI”(シルピイ)というメーカー。クラシックからモダンなテイストまで幅広い展開の中からひとつ。
色の組み合わせとデザインは、トレンドを感じながらもオーセンティックなデザイン。コンテンポラリーテイストはもちろん、アシュレイではリフレッシュしたアーバノロジースタイルにもマッチしそうです。
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柔らかい印象の幾何学模様。
アメリカの”WALLQUEST“(ウォールクエスト)というメーカーです。元はフランスにルーツのある、ヨーロッパのセンスとデザインが受け継がれて今に至ります。
FARMHOUSE ファームハウス
https://www.yorkwallcoverings.com/watercolor-check-sure-strip-wallpaper
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https://www.yorkwallcoverings.com/noteworthy-sure-strip-wallpaper
アメリカで定番となったファームハウステイストの壁紙。ファームハウスの火付け役となった”Magnolia Home”(マグノリアホーム)のもの。
ファームハウスの優しくて明るい、素朴なインテリアにぴったりですね。
William Morris ウィリアム モリス
人気の高い”William Morris”(ウィリアム モリス)の壁紙。
’モリスが現代に生きていたら‘というイメージで、モリスのデザインを現代に落とし込み、色合いを抑え、柄のサイズ感などにアレンジを加えたシリーズ。
お値段はやはり張りますが高品質で複雑な装飾は、モリスの意思が受け継がれたように美しく素晴らしいものです。
デジタルプリント
最後に現代ならではのデジタルプリント。
思い出の風景や、憧れの地、大好きな色合い、好きな写真やグラフィックをなんでも壁紙にできます!オリジナリティに溢れたアレンジができますね。
壁紙はインテリア作りをもっと楽しくしてくれる
以上、壁紙お好みの壁紙などはありましたでしょうか?
壁紙のいいところは、思ったより気軽に施工やDIYが楽しめること。家具を買うように、壁紙の交換も意外とできてしまうものです。
例えばアクセントクロスを1面入れるだけであれば、アシュレイのソファが1つ分ほどの価格から施工ができ、かかる時間も数時間。それだけで同じ空間の見え方が全く違って感じられ、毎日好きな色やデザインを感じ、楽しい、柔らかい、明るい、リラックスするといった満足感がずっと残ります。
ご新築や大きなリフォームやリノベーションする時以外でも、おしゃれにインテリアを楽しむ壁紙リモデルも楽しいですよ♪
少しでも壁紙選びのご参考に、インテリアを楽しむヒントになりましたら幸いです。
M.Fukai
◾︎アシュレイのリノベーションサービス“American Remodel”(アメリカン リモデル)
アシュレイホームストアでも、インテリアに合わせた壁紙のご相談や施工が可能です。
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