ベッドの疑問を解決!日本とアメリカのマットレスサイズの違いや構造についてお答えします。
2024年5月10日更新
アメリカのベッドって、デザインが素敵で憧れますよね。ですが、日本のベッドとどう違うのでしょうか?
答えは、マットレスサイズ、フレームの構造、デザインに対するこだわり…色々と違うのです。オンラインストアでよくご質問を頂くのが、「ツインサイズはどのくらいの大きさですか?」「ウッドファンデーションって何ですか?」 「今持っているマットレスをアシュレイのベッドフレームに乗せたいんだけれど合いますか?」などなど。ベッドって写真だけではよく分かりませんよね。今回はそんな様々な疑問にお答えしていきたいと思います。
宜しければ過去のブログも参考にしてみてください。
【過去のブログ】ベッドリネンについて分かりやすく「極上の眠りを。海外のようなお洒落なベッドルームにするために絶対に必要なもの。」
【過去のブログ】クッションの名称も詳しく紹介「ベッドのコーディネート術」
Mattress Size.
アメリカのマットレスのサイズは?
アメリカのマットレスサイズは、メーカーにより少し異なりますがアシュレイでは下の通りです。
〇 Twin (ツイン) 幅96×長さ190cm
〇 Full (フル) 幅135×長さ190cm
〇 Queen (クイーン) 幅152×長さ203cm
〇 King (キング) 幅193×長さ203cm
〇 California King (カリフォルニアキング) 幅180×長さ210cm ※背の高い人向け
アメリカのサイズが中途半端な数字が多いのは、cm(センチ)ではなくinch(インチ)が基準になっているからです。
日本の感覚だとホテルでよくあるように、”ツイン”はシングルサイズが2つというイメージですよね。アシュレイでは「ツイン」と「フル」は “Youth=若者” というカテゴリーに属し、子ども用 もしくは1人寝用サイズ。そして「クイーン」と「キング」が2人で寝るサイズで大人用といった感じです。
ちなみにUSキングサイズは、ツインXL(幅96×長さ203cm)というロングサイズマットレスを2枚並べて同じサイズにすることも出来ますよ。ご夫婦で寝心地の好みが違ったり、一枚ものだと搬入が難しい時にオススメです。
日本のマットレスサイズは下の通りです。
〇 Single (シングル) 幅97×長さ195cm
〇 Semi Double (セミダブル) 幅120×長さ195cm
〇 Double (ダブル) 幅140×長さ195cm
〇 Wide Double (ワイドダブル) 幅150×長さ195cm
〇 Queen (クイーン) 幅160×長さ195cm
〇 King (キング) 幅180×長さ195cm
セミダブルは日本特有のサイズなのでアメリカには存在しません。また日本では背の高い方に向けてロングサイズを作っているメーカーもあり、長さが205~210cmくらいの長いものもあります。クイーンやキングなど名称は一緒でも日本とアメリカではサイズが異なりますのでご注意ください。
そしてアシュレイのベッドフレームと今使っているマットレスを組み合わせたい場合ですが…
【case1: 今持っているシングルサイズのマットレスを、アシュレイのベッドフレームに合わせたい場合】
ベッドフレームはツインサイズが一番近いサイズとなります。しかしシングルサイズとツインサイズのマットレスを比べるとツインの方が長さが5cm短く、ベッドフレームのデザインによってはシングルサイズだと収まらないことがあります。また、IKEAさんなどヨーロッパ基準のものになるとマットレスの長さが200cmとなりさらに難しくなります。しかし、シングルとツインに関しては問題なくお使いいただける場合もございますので、まずはご希望のベッドフレームを決め、お持ちのマットレスサイズを確認し、弊社へお問合せ頂くのが確実です。
【case2: 今持っているワイドダブルサイズのマットレスを、アシュレイのベッドフレームに合わせたい場合】
ベッドフレームはUSクイーンサイズが一番近いサイズとなります。ワイドダブルサイズとUSクイーンサイズのマットレスを比べるとUSクイーンの方が幅2cm、長さ8cm大きい為、フレームが少し大きくはなりますが、乗せてお使いいただくことは可能です。
上のケースに当てはまらない場合やご不安な方は、お問合せ頂ければお答え致しますので是非お気軽にご連絡ください。
How To Choose A Mattress.
アシュレイのベッドフレームに合うマットレスの選び方とは?
アメリカはマットレス大国であり、日本でも名の知れた有名マットレスブランドがたくさんあります。特に有名なのが Serta (サータ)、Sealy(シーリー)、Simmons(シモンズ) の3社。頭文字がSなので家具業界では(?) 3Sと言ったりしています。共通して言えるのはポケットコイル構造であること。(シーリーさんは独自のポスチャーテックコイル構造を使用している為、厳密にはポケットコイル構造とは異なりますが…。) もちろんノンコイルマットレスの良さもありますのでご自身の身体や睡眠時間、ライフスタイルにはどんなマットレスが合うのかを考えなるべく寝て試していただくのがベストですが、もしマットレス選びに迷ったら、アメリカのベッドにはコイルマットレスが相性が良いかなと思います。
というのも、サイズ問題もあるからです。先程ご紹介した3Sはアメリカのブランドですが日本法人の為、カタログ商品は日本規格となります。特注でUSサイズに対応出来るものもありますが、お値段は少々割高になります (※アシュレイ以外のマットレスメーカーで、特注サイズでご検討希望の方は弊社にてお見積り可能ですので、お気軽にお問合せください)。
USサイズにしたい、でもリーズナブルなものを探したいという方には、アシュレイ社のマットレスか弊社オリジナルのKINDREAMのマットレスをお勧めいたします。アシュレイ社も近年はマットレスの開発に力を入れており、色々な寝心地のマットレスがありましたが、やはりアメリカはポケットコイルマットレスの方が主流なので、選びやすさから言うとポケットコイルマットレスがおすすめです。
アシュレイ社で人気のマットレス
オリジナルマットレスで人気No1モデル
What’s Wood Foundation?
ウッドファンデーションとは?
アメリカのベッドには必要なものですが日本だと馴染みがなくご存じでない方が多いのが、このウッドファンデーション。
マットレスの下に置く土台のことです。ファンデーションやボトムと言ったりもします。
言葉だけでは分かりにくいので、まずは何も乗せていない状態のアシュレイのベッドフレームをご覧いただきましょう。
このように、日本のベッドフレームだとよく見かけるスノコがありません。何故かというと、アメリカではマットレス+ウッドファンデーションのダブル構造が主流だからです。
またアメリカ人は日本人に比べると体が大きい為、ウッドファンデーションにコイルが入ったタイプを使うこともあります。いわゆるダブルクッションタイプですが、マットレスにかかる衝撃荷重をウッドファンデーションが緩和し、コイルへの負荷を軽減出来るため寿命を永く保つ効果があると共に、寝心地も高めてくれます。
下記でご紹介する商品は、コイルの入っていない通常のウッドファンデーションです。
M80X Foundation
アシュレイのファンデーション。高さ23cm。高め。
M87X Low Profile Foundation
アシュレイのファンデーション。高さ13cm。低め。
JMR375 Wood Foundation
オリジナルウッドファンデーション。高さ15cm。ご希望の高さにオーダーも可能です。(有料)
※USキングとカリフォルニアキングサイズは搬入のし易さからSplit(分割)タイプのみのご用意となります。
ご希望のマットレストップの高さや見た目の色(設置するとあまり見えなくはなりますが)など考慮し、適したウッドファンデーションを選びます。
ベッドフレームにまずウッドファンデーションを設置し、その上にマットレスを置き、ベッドメイキングするとベッドの完成となります。
↑上がマットレス、下の黒い部分がウッドファンデーションです。
↑ベッドフレームの上にウッドファンデーション、マットレスの順に置き、リネンをかけると完成です。
※アシュレイでは引出し付きのベッドフレームの場合のみ、Slats=スノコがついておりウッドファンデーションは不要となります。
ベッドの構造やウッドファンデーションについて、動画でも解説していますのでよろしければご覧ください。
【動画はコチラから】
American Style Bed.
アメリカのベッドと日本のベッド、デザインはどう違う?
アメリカのベッドフレームは、日本にはなかなか無いようなデザインで、種類も豊富にあり魅力的ですよね。
日本はヘッドボードにライトが内蔵されていたり、目覚まし時計や携帯、眼鏡が置けるようなちょっとした棚があったり、コンパクトかつ機能的ではありますがデザインはシンプルなものが多いように思います。
ここで、アシュレイのベッドフレームの人気デザインをいくつか見ていただきましょう。
アメリカのベッドフレームはヘッドボードのデザインが特徴的ですよね。そして日本のベッドフレームに比べると背の高いものが多いのです。それには理由があり、アメリカでは寒い冬に、壁や窓から入る冷気を背の高いヘッドボードがシャットダウンしてくれ、暖かく眠る為の環境を作るのに役立っているのです。あえて窓を防ぐ様にヘッドボードを置くこともあります。そんなヘッドボードの高さを上手く活かせば、真っ白で寂しいベッドルームの壁も、一気に華やかで海外らしいベッドルームに劇的チェンジしますよ♪
また、マットレスの高さが高めなのにも実は理由があり、アメリカでは昔、暖炉で燃やした薪をwarming panという長い柄のついた蓋つきフライパンの様な専用器具に入れ、それをベッドの下に忍ばせ、冷たくなったベッドを温めていたらしいのです。その為、あまり低いとベッドが燃えてしまうので(?)マットレスの位置が高めなのだとか。床から舞い上がるチリや埃から距離を取る為というのもありますが、寒い冬も快適に住まう工夫でもあったのですね。今は冷暖房機器が発達し、デザイン的な要素の方が強くはなってきていますが、ベッドのデザインにもアメリカの住環境に紐付いた歴史と工夫が背景にあるのは面白いですね。
Warming pan (Bed warmer) by wikipedia
以上、皆さまのアメリカのベッドに関する疑問がこのブログを見て解決出来ておりましたら幸いです。
他にもアメリカの家具について知りたいことやオンラインストアで見ていてもよく分からないこと等ありましたら、是非メッセージいただけると嬉しいです。
Tana
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