【色選びにもう迷わない!】海外インテリアの実例に学ぶ色の取り入れ方と色彩効果
2024年 8月 9日 更新
インテリアを選ぶとき、“色”に迷われたことはないでしょうか。
どんな色を選ぶのかでお部屋の印象は大きく変わりますよね。
面白いことに“色”にはお部屋の印象だけではなく、心理的にも大きく影響し、脳や心の動きにも関わりがあるといわれています。
例えば「楽しく会話弾むリビングにしたい」「ポジティブなマインドで朝を迎えたい」「癒しの効果が高い取り入れリラックスしたい」など、これらは『色』の特性を理解して活用することができるちょっとしたテクニックなんです。
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今回は色の意味を知り、取り入れるとどのような効果があるのか、そして“色”を取り入れたお部屋の実例を徹底解説!
ご新築、リフォーム、お引越し、模様替えなど、お部屋をこれから作りたい方のご参考に是非見てみてくださいね。
『色』がもたらすインテリアの効果
無意識的に、私たちは視覚から情報を得て脳や心に大きな影響を及ぼされています。なんと五感の中では視覚からの情報が9割とほぼ目からの情報に頼って生活していることが分かっています。
例えば、立ち入り禁止のマークはなぜ黄色と黒なのか、ポストはなぜ赤いのか、手術服はなぜ緑なのか。これらは全て“色”を知ることで説明ができます。
インテリアでは『コミュニケーションがしやすくなる』『不安感をほぐす効果がある』『時間が早く感じる』などといった効果を実際に取り入れている企業や病院なども。
これからお部屋作りで色を選ぶ時に、色の意味や作用を知っておくと、家具や小物選び、ファッションや身につけるものを選ぶときなど、生活の様々シーンで役立ち応用が効くのでいいことがたくさん。
色選びは奥深く、それぞれ人より好みもあるもの。だからこそ難しくもありますが、自分好みの色を見つけ取り入れた空間はとても快適で過ごしやすい空間になり、活力や癒し、潤いをを与えてくれるはず。
色の意味を認識し、おしゃれなインテリアを実現するための効果的な使い方を12色に分けてご紹介。では早速色別に見てみましょう!
Red 赤
エネルギーが湧いてくる情熱の色
プラスの印象 情熱、愛、スピード、強さ
マイナスの印象 頑固、激しさ、怒り
赤の作用 刺激を与える、興奮させる、時間を早く感じさせる
赤は太陽、炎などを連想させる色。
赤を見ると元気やパワーが湧いてくるのは、赤の波長が視覚を通してアドレナリンを分泌させる作用があるため。刺激が強いので一般的には大きな面積で使うには不向きと言われています。
時間を早く感じさせる効果があるため、ファーストフードなどの回転率を上げたい飲食店などでとても効果的。
ダークブラウンの家具とは非常に相性が良く、クラシックな雰囲気に良く似合います。ランプや暖炉と合わせて、天井からの光は最小限に抑えると雰囲気良くまとまります。
赤に似合うアシュレイおすすめのスタイル
Pink ピンク
幸福感に溢れ、不安や怒りを鎮める色
プラスの印象 優しさ、癒し、可愛さ、慈愛
マイナスの印象 子供っぽさ、軽薄さ
ピンクの作用 若返りの効果、不安をほぐす
赤に白を混ぜてできるピンク。赤とは違い、幸福感や優しさに満ちた印象を与えます。不安な気持ちや怒りを鎮めてくれる効果も。
この特性を生かしたのがアメリカのとある刑務所。暴力的な受刑者が多い独房をピンクで塗ったところ攻撃性が抑制されたという有名なエピソードもあります。
また女性ホルモンや成長ホルモンに加え、微量のアドレナリンの分泌を促す効果があり若返りにも効果あり。
子供部屋はもちろんですが、落ち着いたスモーキーなピンクは取り入れやすく気分も華やかになります。
ピンクに似合うアシュレイおすすめのスタイル
Orange オレンジ
親近感や連帯感が生まれる
プラスの印象 活発、元気、親しみ、賑やかさ
マイナスの印象 短気、安っぽい
オレンジの作用 食欲を刺激する、会話がはずむ
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オレンジはコミュニケーションカラー。ポジティブで親しみやすく初対面の人とでも打ち解けやすいという効果があります。またオレンジは血糖値を調整するインスリンと食欲を増進させるグリシンを分泌させます。食欲のない時ランチョンマットなどで取り入れても効果的。
人が集まるダイニングにぴったりの色ですね。
写真のような素材感のある家具と合わせるとBOHO(ボーホー)スタイルのようなゆったりとした雰囲気に。アシュレイの家具ではUrbanology(アーバノロジー)といわれるアメリカ ミッドセンチュリー期を連想させるシンプルで直線的なデザインの家具がおすすめ。
オレンジに似合うアシュレイのおすすめのスタイル
Yellow イエロー
笑顔と好奇心を生むハッピーカラー
プラスの印象 好奇心、明るさ、軽快、幸福感
マイナスの印象 臆病、ひがみ
イエローの作用 喜び、希望を与える、気持ちを高揚させる
イエローは有彩色と言われる色がある色彩の中で一番明るい色。太陽や黄金、豊かに実った穀物などを連想させます。
エンドルフィンといわれる、人を朗らかにし笑顔を生み出すホルモン分泌を促します。そのため幸福感や希望を感じさせるポジティブな色。フレンドリーな印象でオレンジと同じくコミュニケーションが高まりやすい色です。
子供部屋やリビングダイニングといった場所におすすめ。写真のような洗面スペースに使うと、毎朝ポジティブになれるホテルライクな空間に。
こちらもアシュレイの家具の中ではシンプルで洗練されたデザインのUrbanology(アーバノロジー)スタイルがおすすめ。
イエローに似合うアシュレイのおすすめのスタイル
Green グリーン
自然を感じるくつろぎと安心感の色
プラスの印象 自然、癒し、安全、エコ、調和
マイナスの印象 平凡、退屈
グリーンの作用 リラックスさせる、ストレスを和らげる
自然の豊かさを連想させるグリーン。色においても植物と同等の効果があります。癒しの効果は抜群で、疲労やストレスでダメージを受けた細胞を再生させる神経伝達物質のアセチルコリンの分泌を促し、癒しや安心感を感じさせ、気持ちを落ち着かせてくれます。
また長時間見ていても疲れにくく、とても取り入れやすい色。
おうちで過ごす時間が長いリビングや、体を癒すベッドルームにもおすすめのカラーです。
新緑が芽吹くような生命力も感じさせる淡いグリーン。
アシュレイの家具ではFarm House(ファームハウス)スタイルといわれる農家をイメージするような素朴なヴィンテージスタイル“mane+mason”(マヌーメイソン)の家具におすすめ。
グリーンに似合うアシュレイおすすめスタイル
BlueGreen 青緑
開放感や希望を感じさせる爽快な色
プラスの印象 開放感、前向き、創造
マイナスの印象 自己中心的、煩雑気味
青緑の作用 安心感とストレス解消、睡眠のコントロール
爽快な海や空といった開放感を与えてくれる色。希望や若さ、自由さといった印象からリゾートインテリアに取り入れられることが多いです。
青と緑と2つの波長を持つので安心感とストレス解消の効果をもたらし、さらにはクリエイティブで芸術的な感性も後押ししてくれる効果も。
ブルーグリーン(青緑)の波長は睡眠と深い関係のあるメラトニンのコントロールに効果があり、海外では睡眠障害に光療法に取り入れられているのだそう。
開放的なリゾートのような寝室にとてもよさそうですね!
このような開放的なスタイルはアシュレイの”Vintage Casual”(ヴィンテージカジュアル)スタイルがよく似合います。西海岸スタイルやコースタルスタイル、ビーチスタイルに。
ブルーグリーンに似合うアシュレイおすすめスタイル
Blue 青
心身を落ち着かせ、集中力の高まる色
プラスの印象 爽やか、信頼、冷静、知性
マイナスの印象 憂鬱、冷たさ
青の作用 落ち着かせる、鎮静させる、集中力を高める
実は、世界的に年代問わず大人気の高い青。
心身共に落ち着かせ、ストレスと解消してくれる色です。誠実や信頼知的さを感じさせるため企業のロゴや学校でも多く使われています。
青には副交感神経を介してセロトニンを分泌させ、心拍数や呼吸数を抑え心身を落ち着かせる働きがあります。よく寝室には“青”をといわれる理由がよくわかりますね。また勉強部屋や仕事部屋、落ち着いた会議室などに取り入れると冷静で集中しやすい環境になります。
深い青のネイビーは重厚感を感じさせつつ、奥行きを感じさせてくれホワイトやブラウンといった家具との相性もいい色です。
爽やかで知的なホワイトとネイビーの組み合わせにはアシュレイの”Vintage Casual”(ヴィンテージカジュアル)スタイルがおすすめ。
対照的に輸入家具らしいクラシックな雰囲気であれば“New Traditions”(ニュートラジションス)のカテゴリがおすすめです。
青に似合うアシュレイおすすめスタイル
Purple 紫
神秘的で高貴な色 動と静の両方をあわせ持つ
プラスの印象 高貴、神秘、権威、芸術
マイナスの印象 恐れ、不快
紫の作用 瞑想を誘う、自分を取り戻す
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紫は、動的な赤と静寂な青に挟まれており色に範囲が広い色。
赤みよりだとドラマチックに、青みよりだと上品な印象を与えます。
実は昔は紫の顔料は大変希少価値があり身分の高い人にしか見につけられなかったという高貴な色。
特別な印象や存在感、個性的な雰囲気にしたい時にはぐっと深みのある演出をしてくれます。
紫の中でもラベンダーのような優しい色は上品な雰囲気に。
White 白
何かを始めたい時に力になってくれる色
プラスの印象 純粋、清潔、シンプル、スタート
マイナスの印象 緊張、冷たい
白の作用 清める、浄化する、眩しく感じさせる
清潔感に溢れる白。
新しいスタートしたい時にも向上心を与えてくれる色として最適。また神聖な色とされピュアな印象を与えます。赤ちゃんの産着やウエディングドレスや白無垢などの人生に節目でも使われていますよね。
その一方で真っ白は緊張感を与える色。大きな面積で使うときは少し色味を入れたり、他の色と合わせて使うなど工夫が必要です。
無難な色として選ばれがちですが、扱いやすい色ではありません。周囲の色や光、照明の影響を受けやすく、実は一番デリケートな色といえます。
雪のような真っ白さ、クリームのような黄味がかった白、冷たい感じの青みがかった白。
いくつか白があったら見比べてみるのがおすすめ。ほんのり含まれている色味を見極めて同じニュアンスのものを選ぶのが重要です。
また白でもデザインされた壁として取り入れるとまさに海外インテリアの雰囲気。
白で明るさは欲しいけど普通の壁ではつまらないという方や、パリやヨーロッパのホテルような上品な雰囲気が好きな方におすすめです。
このようなデザイン壁にしたい時はアシュレイのリモデルでご提案から施工までトータルでご相談可能です。
このように壁をつくり、好きな色にペイント
白は全てのインテリアにも合わせやすいため、テイスト、素材感あまり選ぶことなくコーディネートできますね。
より効果的な場所としては日当たりがあまり良くない北側の部屋におすすめ。明るさをプラスし光の反射を手助けしてくれる効果があります。
Brown 茶
安定感と穏やかさを感じる色
プラスの印象 安定、堅実、伝統、ナチュラル
マイナスの印象 退屈、平凡
茶の作用 心を鎮める、慰める、安心感
木や大地、地球のエネルギーを感じさせ、落ち着きと温もりを感じさせる茶色。日本でも江戸時代で侘び寂びの文化を支える代表色のひとつとして使われていました。
住宅ではフローリングや建具で木材が使われ、インテリア空間の中ではほとんどに割合で存在しているといっていいでしょう。特にナチュラル色の優しい木の色合いは性別や年代問わず受け入れられやすい色。
特にベージュ系の色味であるナチュラルな木を生かしたインテリアは、ジャパンディスタイル、和モダンといった近年流行のインテリア空間でよく取り入れられていますね。
落ち着いた雰囲気で多くの人に好まれるカラーリングは、リビング家族揃って、もしくはゲストを招いて応接間で、ゆっくり過ごす時間を皆で共有したいスペースにおすすめです。
Gray グレー
他の色を引き立てる上品で洗練された色
プラスの印象 上品、控えめ、強調、静か
マイナスの印象 反省、曖昧、憂鬱
グレーの作用 主張しない、協調性
グレーインテリアはここ数年ずっと人気があり、近年の定番色。
こちらも茶色同様江戸時代の日本文化を支える粋な色として愛されてきました。
グレーはどんな色とも相性がよく調和の取りやすい万能な色。逆に主張がないので、単色のみだとぼやけた印象になりまとまりにくくなってしまうことも。
その分、グレーのみを使いこなすとなんとも言えない洗練された都会的な印象を与えてくれるので、非常に使い方のセンスが問われる色です。
アシュレイでもどのスタイルにも相性が良くおすすめですが、あえてひとつ選ぶとしたらグラムスタイル。きらびやかなゴールドやシルバーの合わせて洗練されたエレガントモダンな雰囲気に。
ホワイトの腰壁と合わせると、グレーとホワイトのコントラストが空間にメリハリを与えてくれます。
シックで上品な印象にしたいときにおすすめの万能カラー。
Black 黒
威厳や高級感を感じさせるスタイリッシュな色
プラスの印象 威厳、モダン、高級、厳粛
マイナスの印象 不吉、恐れ
黒の作用 強さ、高級感を与える
光を全て吸収し、高級感や威厳、孤高の存在を与えるイメージを与える黒。他の色を際立たせたり周囲の色を際立たせたり、色を引き締め、スタイリッシュに感じさせます。
しかしネガティブなイメージも多い黒。暗い印象や怖い印象もありますが、最近は沢山の商業施設や住宅で使われており、黒のイメージが変わってきたようにも思えます。
黒の歴史といえば、ファッション業界ではココシャネルが黒をモード色として位置付け、一気に負の印象からエレガントな印象に変わり、モダンでおしゃれな色として不動のものにしました。
インテリアではアクセントウォールとして取り入れると空間に奥行きが出ておすすめです。
黒は高級感や上質さを感じさせる色。アクセントウォールや建具で取り入れれば空間がワンランクアップしラグジュアリーホテルのような雰囲気に。
まとめ
色の効果と海外インテリア実例いかがでしたでしょうか。
色を取り入れた生活は以外と心や脳にも繋がってくるので“おしゃれ”“取り入れやすい”というキーワードと合わせて、迷った時にはどんな効果があるのかを見てみてもいいかもしれません。
そしてそれでも迷った時には、まず「どんな気持ちで過ごしたいか」をイメージするのがおすすめです。
例えば「リラックスしたい」「優しく温かい雰囲気にしたい」「爽快感のある開放的な感じにしたい」「エネルギーが湧いてくる部屋にしたい」「ホテルライクなハイエンドな雰囲気を感じたい」など、できればいくつか書き出してみるのもいいですね。
それらのキーワードの中から心地よく住まうためのヒントがきっとあるはず。
“色”のもつ心理的作用をうまく取り入れて、海外のような色を取り入れたおしゃれで快適なお部屋作りをぜひ楽しんで頂けたら嬉しいです!
最後までお読み頂きありがとうございました。
M.Fukai
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【参考文献】
カラーデザインの教科書 一般社団法人日本カラーマイスター協会